FX講座 【ユーロの政策金利とユーロ・円相場の関係性】意外に関係がなさそう?

米ドル・円の相場と米国の政策金利にはあまり相関がありませんでしたが、ユーロ・円の相場とECBの政策金利にはある程度の相関があるようです。そこで今回は、政策金利とユーロ・円相場の関係を見ていきたいと思います。

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ECBの政策金利

以下の画像は、ECBの過去10年間の政策金利をまとめた表になります。政策金利を月ごとに微妙な変動はあるものの、下記の表のような流れになると考えられます。

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赤線:その年の最高値

青線:その年の最低値

表から分かること

最初に、この表以前の2007年までのことをお話しておくと、政策金利は2005年11月2%の2008年7月の4.25%まで上昇しており、3年で2.5%ではあるもののある程度の上昇をしていました。

次に、この表をみていくと、政策金利は2008年からほぼ下降傾向にあり、2015年からほぼ「0」に違い金利状態が続いています。

さらに、政策金利の最低値を取った場合には、2009年から1%、2012年からは1%を切る金利で推移しており、ECBがかなり前から低金利政策をとっていたことが分かると思います。

 

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ユーロ・円の為替相場の推移

ECBの政策金利が2008年から下落傾向にあることを見たところで、次はユーロ・円の為替相場を見ていきましょう。

※元の折れ線画像の出典は『世界経済のネタ帳様』、1・2の記載は私の便宜上行いました。

1番より前の時期

 

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ユーロ円の為替レートをみてみると2001年~2007年に至るまでユーロの価値はかなり上昇しています。そのため、上昇要因を考察すると以下のようになると考えられます。

理由

①ECBの政策金利が上昇したことで、日本との金利差が生まれてスワップポイント狙いの取引が増えた

②アメリカ同時多発テロ(2001)

③ロンドン同時テロ(2005)

2001年から2007年は、世界情勢がかなる変動していた時期で、常に様々なリスクが存在している状態でした。それは、②③のテロやアメリカ関連の③中東問題などが代表的です。

①日本とECBの政策金利の差が開いていたことで、スワップポイントを狙う取引が増えた、これには最初にみた政策金利の上昇が絡んでいるとみていいでしょう。

②ユーロの上昇要因として「米ドルの避難資産」という性格があるのは以前もご紹介しましたが、まさにこの出来事が起こった時には株価も暴落し米ドルの価値が落ちてしまい、ユーロに資金が流入して価値が上がったと考えられます。

③イギリスはポンドを使用していますが、ロンドンでテロが起こったことで地理的に近いユーロへ資金が流入したということも挙げられるでしょう。

ユーロが地理的に近いということをデメリットととらえず、近いからこそ資金をユーロに遷したことで上記の為替変動の要因の一つになっていると言うことも可能であると考えられます。 

 

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1番の時期

 

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2007年までの上昇に反して、2007年から2013年までは円高・ユーロ安の状況になっています。 

理由

①ECBの政策金利下げ

②ギリシャ債務問題

③ECBのドラギ総裁の発言

①2008年時点で金利が高かったものの、それ以降には金利の引き下げが行われており、スワップポイントを得られる見込みが無くなっため、ユーロを手放す投資家が多かったことにより、ユーロの価値が下がったとみることが可能でしょう。

②ユーロは加盟国全体で使用していると同時に、各国のリスクも共有していることから一国で何か起こってしまうと、ユーロ自体の価値を大きく下げてしまいます。

それがまさに「ギリシャ債務問題(2009年)」であり、その後も各国に波及していったため、2013年まで下がり続けたと考えることが可能でしょう。

③ユーロに大きな影響を与える要因として、ECB議長の発言・ECBの政策金利発表などが挙げられ、まさにECBのドラギ総裁の発言はそれに当たります。

2012年にドラギ総裁は「スペインとイタリアの国際利回り上昇がユーロの存続を脅かす中で債券市場への介入も辞さない姿勢を示唆」される発言をしており、これが一時的な下落要因になったと思われます。 

 

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2番の時期

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上昇・下落を繰り返しているユーロ・円相場ですが、2番の時期にきてまたもや上昇してユーロ高・円安に。理由は何でしょうか。

要因

①ECBドラギ総裁の量的緩和

②ボストンマラソンのテロ

③ギリシャ「反緊縮」政権

④パリ同時多発テロ

⑤仏新聞社でのテロ

①ECBのドラギ総裁が前年に量的緩和の実施を示唆し、それに踏み切ったことがある程度の要因に挙げられるでしょう。

②アメリカのテロはユーロに資金が流れる原因ですから、このテロの影響は非常に大きかったと言えます。 

その後の下落要因

③これによって「ユーロ危機が深刻化」し、④⑤のユーロ加盟国のフランスでのテロも重なったことで、2015年からの大きな下落が発生したことが考えられます。

これによって、リスクを共有しているユーロの特徴がさらに分かったのではないでしょうか。

 

政策金利とユーロ・円相場の関係は?

上記のユーロ・円相場とECBの政策金利をまとめると、以下のようなことが分かります。 

  1. 政策金利上昇とある程度の関係はある
  2. ただ、政策金利が下がってもユーロ高・円安になるような場合が多く、その場合は政策金利よりも重視する事情が市場にはあると考えられる

このことから、ECBの政策金利の上昇・下落がユーロ・円相場に影響を当たることはありますが、そうでない場合もあるため、政策金利は「あくまで参考指標の一つ」ということができます。

ただ、スワップポイントを狙いたいという方は、相場と相関関係がなくても必ず政策金利には注目するといいでしょう。

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相場動向をチェック

このように、政策金利と相場の相関があまり見られないため、ユーロ・円相場の変動を予測するのは難しいでしょう。

特に初心者の方には予想しにくいと思うので、そんなときにはDMM FX というFX業者を使うといいでしょう。 

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